子どもとの暮らし

絵本についての大事なこと

道徳的な内容や感動を売りにした絵本が大人にウケがよく、売れているらしい。わたしも親になりたての頃は、きっとそう思っていたような気がする。

ほとんど本らしい本を読まない親に育てられたわたしは、自分が親になって、はじめて絵本や児童文学に触れることになった。1人目の長男がまだ幼い頃、近くにあった東京こども図書館や区の図書館で出会った数々の本。岩波少年文庫など、こんな世界に自分が子どもの頃触れていたなら、人生変わっていたかもしれないな、というほど魅了されていった。

それからは、古本、新刊問わず、わたしと子どもたちがせっせと買い集めた絵本と児童文学。今では山となったこの膨大な本から受け取ってきたものは、現代社会のしつけや道徳という表面的なものとは全く違う、わくわくでありドキドキであり、昔話からは、人間の本質や本能のような奥深い部分に触れる何かだったように思う。そんな世界を、絶対子どもにも知ってほしいと思ってきた。

2018年9月23日付の朝日新聞、哲学者鷲田清一さんの『折々のうた』は、長新太さん。

ためになるかどうかより、生きるのはたのしい、不思議がいっぱい!と感じるほうが先。
絵本はそうでないと!

 

藤田 ゆみ
「わたし自身のものさし」を見つけるをテーマとした、 “くらすこと”主宰。全く意図せずして1歳、3歳、小3、小6、高1の5人の母。 「正直、親切、ユーモア」が信条。子どもの学校のプリントを失くすのが得意で、どこに置いたかわからない携帯を常に探しています。いまは、“くらすこと”の本を10年ぶりに制作中。大阪生まれの元サブカル女子。